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【ムビラボツアー文字おこし】 環境分析技術者やりたいひとの採用動画


ユニケミーはYoutubeチャンネル「化学分析(ばけがく)やりたいひとの採用動画」にて、ラボを紹介する動画、分析の一部分、部署紹介やインタビュー動画などユニケミーをみせちゃう動画を配信しています。その中から抜粋し記事として中身をみせちゃいます。
環境を守る分析のプロフェッショナルたち
解説:水質グループ 八木さん
■はじめに
ユニケミーの水質グループでは、環境分析と試験業務を通じて、社会の安全と安心を支えています。今回は、グループの業務内容や分析技術について、八木さんに詳しく解説していただきました。水や土壌、産業廃棄物など、私たちの生活に密接に関わる対象をどのように調査・分析しているのか、その現場のリアルをお届けします。

■水質グループの主な業務
水質グループでは、主に以下の2つの業務を担当しています。
- 環境分析業務
- 試験業務
まず環境分析業務では、河川や海の水質調査を行い、環境基準と照らし合わせて評価を行います。調査対象は、官公庁から依頼された案件が中心です。きれいな水だけでなく、色がついていたり濁っていたり、においがある試料も扱います。
また、工場排水の調査も重要な業務の一つです。これは水質汚濁防止法や下水道法に基づき、公共水域への影響を防ぐために行われます。こうした試料を扱う際には、保護手袋や保護メガネを着用し、安全に配慮した作業が求められます。

■土壌・産業廃棄物の調査
水質だけでなく、工場内の土壌が有害物質で汚染されていないかを調べる土壌調査も行っています。土壌汚染対策法に基づく自主調査では、ボーリングによって深さ10メートル程度まで採取することもあります。
さらに、排水処理で発生した汚泥や焼却炉の燃え殻などの産業廃棄物も調査対象です。これらは廃棄物処理法に基づき、適切な処理が求められます。
■分析項目と技術
分析項目は大きく分けて以下の2種類です。
- 有害項目:水俣病の原因となった水銀、イタイイタイ病のカドミウム、鉛、ヒ素などの重金属、有機化合物、農薬類など
- 生活環境項目:赤潮の原因となる栄養塩類(BOD、COD、窒素、リンなど)
これらを合わせて、50項目以上の分析を行っています。
分析技術としては、滴定分析、重量分析、発色分析、GC(ガスクロマトグラフィー)、LC(液体クロマトグラフィー)、ICTを活用した発光分析など多岐にわたります。前処理技術も重要で、液液抽出、固相抽出、蒸留などを組み合わせて、精度の高い分析を実現しています。

■発色分析の流れ
動画では、発色分析の具体的な流れも紹介されました。
- 蒸留処理:分析対象の成分を分離し、妨害物質を除去
- 発色操作:比色管に試料を入れ、薬品を加えて化学反応により色をつける
- 濃度測定:色の濃さを分光高度計で測定し、成分の濃度を算出
このように、目に見える「色」を手がかりに、成分の定量を行う技術です。
■試験業務の役割
試験業務では、環境分析で培った技術を応用し、お客様の課題解決に向けた試験を設計・提案します。たとえば、配管の腐食原因を追究する試験や、工場トラブルの再現試験など、守秘義務の関係で詳細は語れませんが、幅広い依頼に対応しています。
これまで培ってきた技術・知識・経験をフル活用し、価値ある結果を届けることが水質グループの使命です。

■最後に
水質グループの仕事は、環境を守るだけでなく、社会の安全・安心に貢献する重要な役割を担っています。分析技術の奥深さ、試験業務のやりがい、そしてチームで課題に向き合う姿勢に、八木さんの誇りと情熱が感じられました。
「面白い仕事だと思っています。一緒にやってみたいと思えた方、興味を持たれた方、ご応募お待ちしております。」
ユニケミーでは、環境分析に興味のある方、コツコツ分析に向き合える方、化学が好きな方に最適なお仕事です。理系・分析職志望者大歓迎!培った分析技術を活かして社会に貢献したい方を歓迎しています。