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“宇宙の種水”プロジェクト協定調印式の開催
-南種子町と連携した種子島の地域振興プロジェクトを展開-
2015/03/18
理化学試験や検査・分析を行う、株式会社ユニケミー(本社:愛知県)は、この度、地域振興の一環として種子島宇宙センターがある鹿児島県南種子町と協定を結ぶことになりました。
南種子町の水は、宇宙の水として当社が開発した装置で精製・調合されます。そして当社の水質検査を経て、H-ⅡBロケットで打ち上げる「こうのとり」により運ばれ、宇宙飛行士の「宇宙生活」を支えています。また、南種子町の水は水質が良好でおいしい水のためミネラルウォーターにも適しています。
今後、南種子町と連携して南種子町発のミネラルウォーター“宇宙の種水”を製造・販売します。
1.日 時 : 平成27年3月18日(水) 午前11時~
2.会 場 : 南種子町役場 研修センター2階大会議室
3.調 印 者 : 南種子町長
梶原 弘德(かじはら ひろのり)
株式会社ユニケミー
代表取締役社長 服部 寛和(はっとり ひろかず)
4.事業実施主体 : 株式会社ユニケミー
5.会社概要と“宇宙の種水”プロジェクト協定締結に至る経緯については別紙のとおりです。
6.そ の 他 : 記者会見を調印式後に実施します。
㈱ユニケミーの会社概要と“宇宙の種水”プロジェクト協定締結に至る経緯について
1.会社概要
会社名称 :株式会社ユニケミー
代 表 者 :代表取締役社長 服部寛和(はっとりひろかず)
創 立 :1972年2月
資 本 金 :4,000万円
所 在 地 :〒456-0034 名古屋市熱田区伝馬一丁目11番1号
事業内容 :理化学技術に関する調査・研究、試験・検査、測定・分析
簡易判定試薬・工業用品などの製品開発・製造・販売
2.事業概要
当社は理化学技術に関連する検査・分析を主体とした研究開発支援会社として1972年2月に設立され、今年で設立43年を迎えた検査・分析の老舗企業である。ものづくりが盛んな東海地方の地の利を活かし、培った理化学技術を用いて環境分野から研究開発・品質管理まで、航空・宇宙産業や自動車産業などの製造業を幅広く支援している。
≪宇宙の水プロジェクト≫
国際宇宙ステーションで使用される水の製造・充填装置を開発
2010年7月、当社は国際宇宙ステーションで宇宙飛行士が飲料水等に使用する水を種子島宇宙センターで製造しNASAが開発した水バッグに充填する装置を設計・開発して、三菱重工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作所に納入した。この装置は、原水を純水に精製した後、殺菌作用のあるヨウ素を調合した水を水バッグに充填する。なお、装置に供給される原水は南種子町の水を使用している。
2011年1月、この装置で製造・充填した水は、種子島宇宙センターよりH-ⅡBロケットで打ち上げた宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)で国際宇宙ステーションに届きミッションが成功した。その後、2013年8月にも同装置で製造・充填した水が「こうのとり」4号機(HTV4)で再び国際宇宙ステーションに輸送された。
日本初・日本唯一、「こうのとり」で輸送される飲料水の検査機関
当社は、上記の装置の開発者であるとともに「こうのとり」で輸送される水を検査する日本初の検査機関である。NASAの規定する水質の要求は厳しく専門的な技術を必要とする。またそれらのうち飲料水に添加するヨウ素濃度の検査を、種子島宇宙センターに派遣した当社の専門技術者が実施している。装置の管理もそうであるが、宇宙を前提とする水質分析の手順を始めすべての管理が通常の検査分析を超えている。
3.“宇宙の種水”プロジェクト協定締結に至る経緯
南種子町の水は、宇宙の水として当社が開発した装置で精製・調合される。そして、H-ⅡBロケットで打ち上げる「こうのとり」により運ばれ、宇宙飛行士の「宇宙生活」を支える。また、南種子町の水は水質が良好でおいしい水のためミネラルウォーターにも適している。
これらが背景となり、地域振興の一環として南種子町発のミネラルウォーター“宇宙の種水”を製造・販売する、南種子町と当社の協定が締結される運びとなった。